金魚すくいを次代に

主婦  安芸 陽子(45)

12/1付けの本欄、矢部島鉄朗さん(印刷業)の「金魚すくいはもっと脇を締めて」という問いかけには、ドキッとしました。

「金魚すくいは、祭りのイベント、2,3匹の金魚がもらえて、夏の終わり際には金魚は死んでもかまわない」――そんな風潮が蔓延する中、真摯に金魚すくいを探求する姿勢には多くのことを学ばせていただきました。

 思えば、小学生の私にとって、金魚すくいは祭りの王様でした。金魚を数多く救った者だけに送られる栄光と賞賛と苦悩。金魚すくいの達人には優勝トロフィーと表彰状と金座布団と赤絨毯と300ドルが与えられ、新聞の訃報欄にその名前が掲載されたものです。

それが今の子供達はどうでしょう?金魚すくいに積極的でないばかりか、「金魚が可哀想」等と人権主義に毒された台詞を呟く子達すらいるのです。

私は今の大人たちに聞きたい「これがあなたたちが望んだ社会なのですか」と。

近年の青少年犯罪は金魚すくいの衰退と入れ替わるように増加してきました。このように金魚すくいをないがしろにする社会ではオウム事件や神戸の事件のような非人道的な事件の再発は防げません。

もう、「一人ひとりの力を結集すれば」とか、「自分の子どもだけ金魚すくいに興味を持たせる」など、悠長なことを言っている場合ではありません。誰か大きな力のある人が、一刻でも早く今のこのシステムを変えてくれることを望むばかりです。

 


 

 

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