デヴィッドが一歩身を引き、さらに詰め寄るポポフ。デヴィッドは観念したかのように呟いた。
「第一の鍵はトウキョー・シンジュク・ステーション…」
そのとき突如、馬の蹄の音が!アメリカンマスタードの使い手マイケルが現れた!
「マスタードウォール!」
彼がそう叫ぶと突如20mにも及ぶマスタードの壁が現れた。ポポフがマイケルに亜音速醤油を発射する。だが亜音速醤油はマスタードの壁に阻まれ、混ざり合い、ただのカラシ醤油になってしまった。
「味な真似を…トーキョーの鍵は私がいただいく!さらばだ!キッチョーアン」
ポポフは自らの醤油に乗って西の空に消えていった。
デヴィッドは空に消えゆくポポフを見つめながら呟いた。
「よくやった。バーバラ、マイケル」
醤油ラボ地上25階キッチョーアンS'S調味料司令室で金髪の美女リトルエンジェル・バーバラが答える。
「でも、これでよかったの?ボス?何も鍵の在処までわざわざ教えなくても良かったんじゃない?」
「いや、これで良い。彼にも我々の計画にのってもらうことにしよう。そして、彼女にも…」
デヴィッドは気を失ったカオリを抱え上げる
「ほんとにそんな小娘が役に立つのかしら?」
バーバラが嫉妬混じりにデヴィッドを責める。
「あぁ…私は信じているよ…なによりも…人類には醤油が必要だ…」
デヴィッドが目を覚ましたカオリに起こった出来事を伝える。ポポフのこと。宇宙醤油効果のこと。彼が祖国のために聖地の鍵をねらう凶悪な醤油戦士であること。そして、第一の鍵が東京新宿駅にあること…それを聞いたカオリは思いもかけないことを言い出した。
「ふーん。聖地ってそんなにすごいんだ。じゃあ、私が見つけだして独り占めすんのもアリだよね。じゃっ!」
言うが早いか、ポポフの破壊活動の後処理に追われるデヴィッドを尻目にカオリは日本に向かっていった。
「ボス。彼女、本当に役に立つんですか?」とバーバラ。
デヴィッドは気まずいさを紛らわすように黙々と仕事をこなしていた。